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2015年10月31日 (土)

さくら

「 さくら 」 西加奈子著



 西さんの本にはまって4冊め、一つのエッセイを除いて三冊は家族がテーマ。
「 きいろいゾウ 」もそうだが何気ない家族の風景描写がとても幸せそうに感じ気持ちがアタタマル。
こんな幸せそうな家族を描くことができる作者さんはとても優しい人なんだろうな・・・と思い読み進めるととんでもない展開になってゆく。
冒頭である程度のあらすじはわかるのだがこんな展開になると一転してとってもこの作者さんはとっても残酷な人なのではとも思えてしまう。
しかし関西人独特のユーモアとテンポのある文体と何より題名にもなっている犬の「さくら」がいることで厳しい現実が和やかに描かれるのが不思議である。
さまざまな愛の形を教えてくれる泣ける一冊です。

2015年9月 5日 (土)

サラバ!

「 サラバ! 」  西加奈子





現在の自分の性格はどのようにして作られてきたか、と考えると両親の性格などがもとに自分があり最初は家族という小さな社会に影響されながら形成される。
成長とともに学校などにいったりいろいろな経験をしたり本や映画、音楽など沢山の刺激をうけたりで自分というものができてくるというか自分っぽい人が自分の中にできてくるような気がする。
自分が思っていることは当然すべて正しいわけではなくある人から見れば正しいがま逆に考える人もいるだろう。
海外で生まれ育った主人公の歩(あゆむ)は活発な母親、仕事熱心でとても優しいというか優しすぎる父親、いつも母と反発しながら集団生活になじめない姉、そんな姉たちを見て自分の存在を消しながら生活を送る主人公。
海外赴任、帰国、就職、恋愛、失恋、裏切り、沢山の事に経験してい成長したり、後退したり、立ち止まったりする。
時とともに家族もそれぞれの道を歩み離れたり近づいたりするが家族の大切さを教えてくれる。
あまり本を読んでいてホロリとさせられる事が少ないが不覚にも最後にホロリとさせられてしまった。
主人公が成長してくるとともに読んでいて自分に照らし合わせて昔を思い出したりするのも面白い。
とても良い気持ちになれる本です。


2015年7月25日 (土)

さいはての彼女

このところ原田マハさんの小説にハマっている。
最初は沖縄で初めて沖縄産のラム、コルコルを作った人の実話をもとにした「 風のマジム 」
二冊目はアンリ・ルソーの絵画をもとにルソーの生涯を描いた「 楽園のカンヴァス 」。
どうも絵画と言うと学生時代、何とか派とか時代背景がどうのとお勉強的に憶えさせられるような脅迫がありどうもなじめなかったのだが
この本を読むと画家たちの考えていた事など人間関係、時代背景などを自然と興味を持たせてくれて一度絵画を見てみようかなと言う気をさせてくれる本であった。
小説的にももちろん面白く美術館の現状などもちらりと描かれて興味がさらに湧いてしまう。
そして三冊目「 さいはての彼女 」



すべて小説のジャンルが違うのもすごいことでもあり、「さいはての彼女」では女性ながらも会社経営をして世の中的にもキャリアウーマンとして認められた主人公がヒョンなことから北海道に一人旅することになりそこで出会った耳の聞こえないハーレー乗りの女性とのタンデム旅行。
ものすごい事件が起こるわけでもないのだが、人それぞれが持っている悩みや思いなどが旅行を通して描かれており気持ちの隙間を埋めてくれるような自然と涙がほろりとしてしまう作品。
さて暇な土曜日、このところ土曜に限らず暇が多いのが恐ろしいところだが、さいはての彼女の続きでも読もうかな・・・・・

2015年7月11日 (土)

風のマジム


久しぶりに気持ちの良い本を読んだ。

「 風のマジム  」原田マハ著



沖縄で派遣社員をしているお酒好きの伊波まじむ、28歳。

ある日、社内ベンチャー募集の告知を見て考えた、沖縄にはサトウキビがこんなに沢山あるのに沖縄産のラムがどうしてないのだろう?
派遣社員でも応募ができるのだろうか?私に企画書づくりを始めこんな大それたことできるのだろうか?いろいろ考えるが家族や友達に元気づけられ、始めて見ると・・・・・・。

実話をもとにした小説ですが沢山の優しい心接して読んでいてとても心が癒される一冊です。
読んでいる間優しい気持ちになれる幸せな小説です。

2015年6月 8日 (月)

「さよなら、愛しい人」と煙草

20年振りぐらいにレイモンド・チャンドラーの作品を読んでいる。
「 さよなら、愛しい人 」  村上春樹訳


以前読んでいたのは訳者が違い清水俊二訳の「 さらば愛しき人よ 」ですが久しぶりに読むとあらすじもほぼ忘れており新鮮な感じがするのもなんだか悲しいですが、改めて読むとアメリカの人種問題の事や時代背景など以前感じなかった(もしかしたら感じていたかもしれないがなんせ憶えていないので・・・)ことが感じられこれもまた新鮮であったりする。
村上春樹氏の訳の違いもおもしろく清水氏の訳はいかにもハードボイルド的で男性的な断定的な文体でテンポがあったような感じであったが、村上氏の訳はしっとりと冷静な文体でこれもまた良いが改めて本棚を探り清水氏の「 さらば愛しき人よ 」も読んでみたいと思っている。

一作目の「 ロンググッドバイ 」ではギムレットが作品の中で大活躍と言うかあらすじを理解する上で重要な役割を果たすが「 さよなら、愛しい人 」でもウイスキーなどがたくさん出ており私の仕事的にも面白く読んでいる。
ヘイグ&ヘイグ、バーボンのパイント瓶、気つけ薬的にストレートで飲んで見たり女性が飲む場面だとソーダで割って飲んでいたりと酒がうまい具合に使われている。
マルムジーワインなども描写の一因として出ており私も知らなかったのだがシェイクスピアの「 リチャード三世 」に描かれている話を背景に書かれておりシェイクスピアを読んでいない私としてはこのあたりも一度目を通さなくてはと思って次第である。

さてあらすじは他に任せるとして読んでいて気に入った場面があった。
主人公の探偵フィリップ・マーロウが悪人にボコボコにやられて家に帰るシーンがあるのだが、監禁から解放され久しぶりに家に帰って来た時のシーンで
「部屋の鍵を開け、中に入って匂いをかいだ。戸口に立ち、ドアにもたれ、明りをつける前に少し時間を置いた。いつもの匂いだ。埃と煙草の匂い。それは男たちの送る暮らしの匂いであり、男たちが生き続ける世界の匂いだ。」
煙草嫌いの人には何ともない場面だが煙草好きと言うか煙草が未だにカッコイイものと勘違いしている私としてはしびれる場面である、
体調の関係で止めていたが最近煙草が復活してしまった私としてはやはり煙草はいいものだと思ってしまうのは煙草の中毒に犯されているからなのだろうか?
まぁなにが言いたいかというと結局禁煙を失敗してしまったいい訳になってしまったのだが・・・・・・。



話はずれてしまったがまだ読み終わっていないのだが、残りの「 リトル・シスター 」「 大いなる眠り 」も村上氏の訳で出ているようなので楽しみである。
清水氏の訳も読み直すとなる当分の間チャンドラーで楽しめそうだ。

2011年5月28日 (土)

活字と自活

土曜日で雨、今日はとても良い読書日よりになりそうである・・・・。

あんまりノンビリしすぎてもイケないが、ハリキリ過ぎるのも疲れてしまう。

程よく肩の力が抜けた生活というのがきっといいような気がする。51kr19tzl__sl500_aa300_

そんなのんびりとした気持ちにさせてくれる本がこの「 活字と自活 」 荻原魚雷著。

本を読み、酒を飲み、街をぶらりとして毎日を過ごす。

そんな毎日を過ごしているように思える著者のエッセイ。

でもそんなに現実は甘くはなく、買った本やCDを売って生計を立てる事も、生活してゆく難しさなど読んできた作家の御言葉もたくさん載せられていおり、前回の「 古本暮らし 」と同様にこの一冊を読むだけで何冊もの本を読んだ気になるのも嬉しい。

私なりに気に入った文章があったのでいくつか書き上げてみたい。

「 この頃はひどくくたびれて、仕事が余りしたくなくなる。

それを無理にすると、もっとくたびれてウイスキーをのんでそのくたびれを忘れることになる。

しかしそのウイスキーをのみすぎて、次の日は今度はウイスキーのくたびれで、次の日の仕事が余りしたくなる。

が、それはしなくては済まぬので無理にやる。

するとくたびれて、ウイスキーを、とまあこんなことで、仕事とウイスキーと読書と電話がまだらになっているような日々がつづいていると、全くがっかりする。 」 

ー  狸ばやし  富士正晴  -

著者もウイスキーは疲れをとってくれる気がすると書いてあるのだが私もそう思う。

そもそも度数の強い酒全般に疲れをとる作用があると思う、きっとアルコールによる麻痺であるような気もしないこともないが、まぁそれはそれで良いとしても、私も確実に次の日は酒によるくたびれが残っている・・・・・・。

「 私はまだ酒の味は実のところよくわからない、味を好むよりは酔いを好む方だからである 」 

ー 酒味酒菜 草野心平 -

とても深い言葉である。

酒の香りを聞いて、味わい、時間を過ごす、そんな飲み方が常に出来るような人になりたいと思っているのだが、杯を重ねるたびに・・・・・・・・・・・まったくである・・・・・・。

最後は文末に乗っていた著者の文章。

「 好きな仕事に就くよりも自分のやっている仕事を好きになるほうが簡単である 」

2011年4月21日 (木)

神々の山嶺

Cid_01110421_181831______f08bdocomo 電車などに乗るとき、本がないと不安である。

読まないことも多いのだが落ち着く。

先週も電車に乗るとき、本がなかったので本棚から適当なものを取り出して読みだしたら止まらなくなった。

「 神々の山嶺 」 夢枕 漠

一言で言えば山岳小説である。

しかし、いろいろな見方ができる。

私はハードボイルドと思っている。

エベレスト冬季南西壁無酸素登頂を描いたものだが、圧倒される。

” 意思 ”というものはここまでかたくなになれるのだろうか。

一つのことに、文字通り命がけで挑めるうらやましさに自分の弱さを感じてしまう。

世界で一番最初にエベレストに登ったのではないかと推測もされているジョージ・マロリーも登場して、ミステリーとしても読むことができる。

ものすごく元気をもらえる本である。

2011年2月19日 (土)

ヤノマミ

彼らの言葉で人間を意味する” ヤノマミ ”。

風の地を意味する” ワトリキ ”で暮らす先住民の地に150日間滞在し制作されたドキュメンタリーを書籍化した本がこの「 ヤノマミ 」 ー 国分拓著ー。

41bq4l8oxhl__sl500_aa300_ 場所はブラジル、ヤノマミ族保護区。

永遠に続く密林、アマゾンをセスナで飛んでいる。

どこまで行っても密林である。

その先にヤノマミ保護区がある。

そんなアマゾンの奥深くにあるので文明と隔絶した先住民族が暮らしていたようである。

電気もガスも当然ない原始的な生活、衣服は腰巻のようなものをただつけているだけ。

食糧を取りに山に入り木の実、魚、虫、動物をたべて暮らしている。

シャボノといわれるドーナツのような円形の共同住居に30人から200人以単位で集団を作り暮らし、現在でも200以上の部族30万人ほどが保護区で暮らしている。

当然医療もないので、薬草を塗ったり、食べたりする程度、動けぬような病気になった時はシャーマンの祈祷で直してもらう。

われわれの生活とはかけ離れた世界を垣間見ることができるのが読んでいて興味深い。

文明社会で暮らすよりは厳しい生活を送っているがストレスは少ないように思える。

生まれでて、生かされて、生きて、死んでゆく。

結末まで読み、ものすごく考えさせられる。

何とも不思議な読後感である。

2011年2月 9日 (水)

深夜食堂の勝手口

” 美味しい ”と一口にいってもいろいろある。Cid_01110209_194810______f08bdocomo

高級なレストランで食べる食事は当然美味しい、でも私のような庶民にはなんだかかたっ苦しくて、家に帰ってから寝る前にお茶漬けなどを食べてほっとしたりしている。

おふくろの味なんてものがある。

子供のころから食べて親しんできている味である。

こればっかりはどんな高級なものにもかなわない。

一概にいいモノ、高いものだけが美味しいモノとは限らないのがおもしろいところである。

この本「 深夜食堂の勝手口 」 =堀井憲一郎著= はそんなおふくろの味のような懐かしくなるような食べ物ばかりが載っていて楽しい。

第一夜(第一話ではなく” 夜 ”ってのがまたいい)からいきなりつきささる、お題は” 赤いウインナー ”である。

正直なところ今食べたら対してうまくないモノなんだろうが、昔はこれしかなかったのだ。

その後初めてシャウエッセンのようなパリッとしたソーセージを食べた時は衝撃的だったが、今ではもっと美味しいソーセージを食べている。

ちなみSTILLのソーセージは本場ドイツでソーセージの賞をもらった人が作っているものを使っているのでとっても美味しい、さりげなくアピールがおわったので話は戻る。

しかしこいつにはかなわない、STILLのソーセージでタコさんやカニさんを作ってもダメなのだ、やはり赤いウインナーにはかなわないのだ。

ほかにもバターライス、猫まんま、ナポリタン、魚肉ソーセージ、なんだか心に突き刺さる食べ物ばかりである。

当然食べ物であるので、舌で味わうのだがこの本に載っている食事は故郷や思いでなど心でも食べられるものばかりなのが嬉しい。

とっても腹のすく本である何十年振りで御飯にバターと醤油をかけたものが食べたくなったがまだ実践していない、きっと次の日胃がもたれるような気がしてならない。

2011年2月 2日 (水)

人間失格

よく人から言われる、でもめげない・・・・・・そういう話ではない。

本屋へ行った。4087520013 200703000052 100605

のんびりと平積みされている本を眺めていると「 人間失格 」が目に入る。懐かしいなぁ~と、思いつつ手に取ろうとすると、他にも人間失格がある。

どうやら各出版社から出ているようで、表紙が違うのが面白い。

一つは不良少年っぽい人が表紙だが、なんだかイメージを決められてしまっているようでしっくりこない。

もうひとつは、少年達が学校帰りに遊んでいる様子がうかがえる。

なんだか意味深で、考えさせられる表紙で面白いが、内容とはどう関係するのだろう。

でもおもしろい。

最後の三冊目の表紙が見つからなくて違う表紙を載せてしまったが、ここの出版社は文字と柄だけでした。

本を読むときはなるべく先入観がなく読みたいと思う。

だから、表紙はなるべく意味のないモノのほうがよい気がする。

最近は本の表紙が昔と比べ変わってきている。

綺麗な男性や女性の表紙、かわいい女性のアニメの主人公のようなもの、本が売れなくなってきているのでしょうがないのだが、これはどうなんだろうと、思いつつ、他の本を眺めていると、美しい女性が表紙の本を手に取っている・・・・・全く説得力がない・・・・・・。

どっちでもいいや・・・・

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